インサイド・ヘッド(岩槻店)

こんにちは

先日、映画「インサイド・ヘッド」を観てきました。

ディズニーピクサー長編の20周年記念作品です。

まだ、観ていない方にはネタバレになってしまったら申し訳ありません。

 

この物語は、少女ライリーの感情を擬人化していて、ライリーの頭の中

でいろいろな事が繰り広げられます。

人間の感情をつかさどるヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、イカリ、ビビリ

の5人はライリーを幸せにするために頭の中に存在します。

ヨロコビはライリーに楽しい気分を与え、危険な事や嫌な事から遠ざかる

ためにムカムカやイカリ、ビビリが存在します。

ところが、カナシミだけなぜ存在するのか分かりません。

そして、この物語の命題は「カナシミは本当に必要なのか?」

物語全般にわたり、ヨロコビはカナシミを受け入れず、「ポジティブ最高!」

という価値観で行動しますが、時にそれはカナシミの否定になってしまいます。

何でもポジティブならいいのか、というとそうでもなくて「都合の悪い事は

見ない」ということになってしまいます。普段はビビリ達が担当している

「都合の悪い事の処理」がヨロコビにはできないのです。さらにカナシミを

完全に拒絶したばかりにヨロコビは忘却の谷に落ちてしまいます。忘却の谷に

落とされた記憶も、楽しいものはどんどん忘れて行ってしまうのに、カナシミの

記憶は鮮明に輝きを放っていました。悲しい事はなかなか忘れないものです。

悲しみの感情を素直に表現したことで両親に受け入れられたライリーは、悲しみ

と喜びの混ざった複雑な感情を持ち、かけがえのない新たな「性格の島」を作り

出します。悲しみだけでもいけませんが、喜びだけでも良くないのです。

ヨロコビも悲しみに触れたことで前を向くことができました。ポジティブの感情

の前には多少のネガティブな感情が必要なのです。辛いから前を向く、嫌な事が

あるけど楽しい事もあるから頑張れる、全ては表裏一体ということなのです。

原題は「Inside Out(裏返し)」ということで、この喜びと悲しみの関係を

ストレートに表現しています。

そして、この物語のキャッチフレーズ、

「これはあなたの物語」

このキャッチフレーズは正しいですし、これしかないです。

 

どの年代の方にも楽しめる作品です!

オススメします!

 

 

岩槻店 湯本

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2015年9月10日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:岩槻

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